批評やら何やら。



ぬわつかもぉぉぉん!!
つー訳で、封緘のグラセスタ一周目、何やかんやも言いつつ無事に一周目クリアしました。
プレイ時間は最終的には25時間程度。前作天結いに比べて10時間くらい早く終わりました。
まぁそんな訳なんで今日の記事ではグラセスタを完走した感想とか諸々を書いていこうと思います。


但し、これは常々言っている事ですが、感想≒批評です。人によっては不愉快かもしれません。
また、今楽しんで遊べている人もこの記事を見る事で今後の楽しみを損なう可能性もあります。
もしこんな辺鄙なブログを読む奇特な人が居るならば、その点を留意した上でスクロールどうぞ。







あ、いつもの如く記載されている会社名や製品名、システム名、動画諸々などは、各社の登録商標、もしくは商標です。
Copyright(C) Eushully/Anastasia All Right Reserved.
(C)2017 Eushully All Right Reserved.





















シェリエラさんが居なくなっちゃってとても悲しい。



Eushullyにしては、という前置きは大変失礼だけども、今作のストーリーは終始中々楽しめました。
つーのも、今作はわき道に逸れる事無く終始徹底して「王道」な進行だったのが良いよね。
重要なポイントは抑え、盛り上げる場面では盛り上げ、締める所ではしっかり締め括る。
まぁ悪く言ってしまえば意外性の無い展開ばかり続いていたのも確かだが、そこはそれ。
専門用語もあくまで必要最低限。文章的にも展開的にも理解しやすく、飲み込みやすい。
そも「奴隷から成り上がる」という目的そのものが分かりやすいっていうのもいいよね。
ホント、Eushullyにしてはかなりしっかりとしたストーリーだったと思います。



今作のストーリーに対しての数少ない不満点を挙げるとすれば、キャラ個別の話が少なかった事。
まず前提として、今作に登場するヒロイン達は兎に角中身の濃いキャラが多いです。



例えば、アグナ・ガレータ。
女の赤鬼みたいな外見で、戦闘狂という概念が辛うじて服を着た様な存在。



かと思えばお風呂が好きだったり、踊りが得意といった女性らしい一面を残しているキャラ。



例えば、ロザリンド・フスネル。
ドワーフのクセしてポンコツ武器ばかり作る奴。お前ドワーフの自覚あんのか。



実は付け耳
関西弁っぽい喋り方は実は演技で、その正体はドワーフの王族に連なる存在。



例えば、エクセル・シオル。
一見すると性格穏やかな心優しいエルフ族の女性だが……。



その正体は、行為中に男を射殺して悦に浸るヤベー女
しかも男を自ら誘惑する様な言動を繰り返すレイプ願望持ち
というか亀甲縛りをファッションに取り入れてる時点でもうヤバイだろコイツ





とまぁ、そんな感じで個性豊かなキャラばかりです。(物は言い様)
また、所謂キャラ被りという物が少なく、どのキャラもちゃんと個性を確立出来ています。



が、コレだけ濃いキャラが沢山居るのに、個別エンドが一つも無い。これが唯一の不満。
いやまぁ、Eushullyのゲームに個別ルート、エンドが無いなんて今に始まった事じゃないけどさぁ。
でもこんだけ良いキャラばかり出しといて、全員丸投げメインヒロインオンリーとかマジ? みたいな。
こう、Excelさん共依存ENDとか、騎士団加入ENDとか、睡魔女王の傭兵ENDとかあったんじゃない? みたいな。
不満点っていうより勿体ねぇなぁ!!っていう感じ。もっと風呂敷広げても良いんじゃないの? みたいな。



あ! あと我らが受付嬢が死んじゃったのが大いに不満です!!
受付嬢PT加入の追加パッチはよ!! はよ!!






既述になるが、この「個別√が無い」という一点を除き、ストーリー上の不満はありませんでした。
そう感じられる程度には、お話全体の雰囲気、進み方、その中身、どれも良かったと思います。



で、ストーリー上で特に良かったと思う点が、何よりも主人公の存在。
これは公式サイトにも書いてあるんだが、彼は「交わした約束は破らない」という決まりを自身に課してます。
作中で言えば、彼は「リリカを護衛しつつ、必ず元の人間の姿に戻す」という約束をリリカと交わす訳ですね。



身に覚えがある人も多い事かと思うんだけど、設定や言動が初期と後半で矛盾してるキャラって沢山居るよね?
今作の主人公にはそういった現象が全く無く、終始「リリカとの約束」を守る為だけに行動します。
それはどんな状況でも変わらず、常に彼の言動の中には「約束を果たす為の最善」が含まれます。
このお陰で、ストーリーが余計な脇道に逸れる事無く、シンプルな一本道で纏まっていました。
まぁそのシンプルな一本道の所為でキャラ個別√が存在しなかったんだからアレなんだけど。


また、彼のこの設定を通し、主人公がどんな人間でどんな性格なのかも明確に分かる様になっていました。
こと、主人公の人間性を知る事は、そのストーリーに対する飲み込み易さ、読み易さに繋がってます。
彼が非常にシンプルな思考と行動だったからこそ、余計にストーリーが分かりやすかった訳ですね。





とまぁあんまり長々書いてもアレなので、ストーリー周りに関する感想はそろそろやめておこう。
総括するが、ストーリー部分は一部に不満こそあれど、全体的によく纏まっていて中々に楽しめました。










うん、ストーリーね。
問題はそれ以外な。



バトルシステムやインターフェース周り。
はっきり言ってやり込みゲーにあるまじき出来だと思いますマジで。
不満点を全部書いていくと長くなりそうなので、特に不満だったこの2つの部分を書いていこう。


まずバトルシステム。



コレは多分実際に見てもらった方が早いと思うんだが……分かるかな。
正直実際にプレイしてて強く感じたのは、今作バトルのテンポが最悪なんだよね。
今回は相手が少なかったから早い方だけど、もっと強い敵が10匹とか出てくるともう最悪ね。
あと攻撃が兎に角しょぼい。ソシャゲみたいなカードが向かい合ってエフェクトが出るだけ。


Q.動画見たけど、言うほどか?
A.この動画を繰り返し観ても視覚的に楽しめるか?



前作を例に出してみるとこんな感じ。
前作では攻撃時に戦闘グラフィックが表示されてたのを見ると、今作の画面は視覚的に楽しくない。
それに今作では戦闘時のボイスが全て共通していて、どんな行動をしても大体同じ事しか喋らない。


尚、一応このバトルテンポは設定画面でアニメーション周りをoffにすればかなり改善します。
するんだけど、offにすると今度はソシャゲみたいなカードすら出てこないので単調な戦闘になります。
初期のままだとテンポが悪く、設定を弄るとただでさえ寂しかった画面が更につまらなくなる。なにこれ?






次、アイテム周りのインターフェース。
今、うちは大剣(主人公が装備出来る武器)を1本入手しました。
大抵の人はこの段階で「入手したこの武器が、今の武器より強いのかどうか」を知りたくなると思います。
では実際にアイテムウィンドウを開いて、今拾ったばかりの武器と既存武器の性能を見比べてみましょう。



まずキャラクターの共通ウィンドウを開きます。
この段階で、主人公ジェダル君の所持品の中に今し方入手した武器(未鑑定大剣)はありません。



今作ではキャラクター個別の所持品とは別に「獲得袋」というのがあり、拾った物はそちらへ送られます。



これが獲得袋の中にあった、今し方拾ったばかりの未鑑定大剣。



鑑定した所、この大剣は主人公専用武器・ロヴァリスである事が分かりました。
然し鑑定袋の中にある状態では、今使っている武器との比較はおろか、装備する事すら出来ません。



なので、今度はこのロヴァリスを主人公の所持品へと移します。



はい。ここまでして漸く「今の武器と比べて物攻・命中が下がる」という事が判明しました。





_人人人人人人人人人人人人人人人人_
> 比較までの過程がめんどくさい <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄





Q.設定で獲得先を変えれば良いじゃん。



A.個人が所持可能な枠の数をよく見て。


Q.今装備してる武器の数値を記憶してから獲得袋開けば良いじゃん。
A.結局装備するのに獲得袋から出さないとだから同じ手間が掛かる訳で。






ダンジョンで装備を集めるのは嫌だ! ショップで買って楽に済ませよう!
という訳で、今度はポンコツドワーフの店で装備を買ってみようと思います。
今この店には盾の在庫が5個あるので、5キャラ分の盾を買ってみましょう。



買いたいアイテムを選択すると、そのアイテムを何個選択するかを決める事が出来ます。



買いたい個数を選択したので、暗転状態の画面から、元の選択画面に戻しましょう。



個数を選択した後で購入確定のボタンを押す事で、初めてアイテムが精算されます。





_人人人人人人人人人人人人人_
> 買う事すらめんどくさい <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄






いや冷静に考えて欲しいんだけどさ、この暗転後の「増加」「減少」「戻る」ボタンいる??



お前前作にあったクッソシンプルな「+」「−」ボタンを見てみろよ。
武器を買うだけなら「+」を押して「確定」を押す2タッチで済むんだぞ。



それが見ろよこの暗転後のボタンをよ。
「選択」して「増加」を押して「戻る」を押して「購入確定」って、工程2倍じゃねぇか。
真面目な話、これが物1個買うだけならまだしも、回復剤を纏め買いする時の事を考えて欲しい。
HP回復剤を選択して増加ボタン連打した後に戻り、今度はスキル回復剤を選択して増加ボタン連打……。


アイテムの補充するだけなのにめちゃくちゃ手間だと思いません?



しかもこの暗転画面の何が嫌って、右クリックしたり、PADの×ボタンを押せば一応戻れるんスよ。
戻れるっちゃ戻れるんだけど……。



たまーーに、右クリックしすぎて戻り過ぎちゃんスよねぇ!



んでまた元の画面に戻ると選択状態が全部解除されて選び直しなんですよねぇ!!
実際やってみると分かるんだけど、マジで苦です。





はい、以上2点。バトルシステムと一部インターフェース。
この2点が大いに不満でした。いや他にも不満は色々あるけど長くなるので2点に絞りました。
マジで不満点は幾らでもあるんだよ。ランダムエンカとシンボルエンカを何故同居させたのか、とか。
マップを探索してアイテム集めしたいのに、道が狭くて引っかかりやすい場所が多いのは何故、とか。
寝るとキャラの雇用日数が減るのに、睡眠を取らないとイベントが発生しない仕様なのは何故、とか。
これだけキャラが豊富なのに、戦闘時に使える攻撃スキルが3種類しか無い奴が居るのは何故、とか。
これら細々とした感想を合わせて一本にすると「やり込みゲーにあるまじき出来」って感じになります。



あとどうしてシェリエラさんを殺したの。
ねぇどうして。










はい、いい加減書くのが面倒になってきたからそろそろ締めよう。
取り敢えず大雑把に総括するけど、今作は「良い部分を他で台無しにしてる」って感じです。
正直ストーリーだけなら人にお勧め出来るレベルだと思うんだけども、他の部分でちょっと……って感じ。
というかやり込み要素として割と重要な部分が半死半生状態なので、お勧め出来る点が話くらいしか無い。
んでその話自体も王道に始まり王道に終わる普通の展開なので、ココだ!というポイントは特にありません。


つー訳で個人の感想としては面白かったけどやり込む事は無いなコレでした。


Eushully作品好きなんだけど今作どうだった? → 「部分的に結構アレだけどまぁ良い感じだったよ」
初めてEushully作品に触るんだけどどうかな? → 「戦女神とか神採り・天結いとかあの辺でやっとこ」
やり込みゲーやりたい! → 「神採り・天結いとかあの辺でやっとこ」
ストーリーが知りたい! → 「Eushully作品にしては、という前提を忘れなければ楽しめるよ」
これは楽しいゲーム? → 「楽しいよ。楽しいけど、楽しいからこそ欠点が目立っちゃうゲームだよ」
そんなに欠点が目立つ? → 「3章目辺りから目立ち始める。バトルテンポは開幕から主張しまくり」
シェリエラさん攻略出来る? → 「一緒にお酒でも飲みながら語り合おう」
エクセルさんエッッッッッッ → 「手を出すと行為中に殺されるぞ


こんな感じで。
それでは封緘のグラセスタ、一周目を完走した感想は以上。お疲れ様でした。